Wednesday, October 24, 2012

ボローニャ 第四章 ホテル


平日の朝の様子

日記に書いてある。
ネットで予約したと思っていたホテルが実は取れていなかったと。
ボローニャ出発前日の日記に。 

電話をした。
ホテルだからか、英語で対応してくれた。でも己の英語力がおちてるのと、緊張と、
イタリア語なまりの英語が電話では難しくて友人にバトンタッチ。
流暢なイタリア語で無事に部屋を取ることが出来たのだった。

さて地図をたよりにたどり着く。 なかなか便利な場所。
現ボローニャ大学がすぐ近いため、学生風の若い人が多い。
ローマでお洒落してる若者たちと違って、学問に勤しむ今は別にお洒落してない、という感じが好印象だった。

外観は、ホテルって感じではない。古い住居?でも入るとホテルって感じだった。イタリア風ビジネスホテル。
受付の女性は、笑顔でとても親切だった。

鍵とインターネットのパスワードをもらう。
鍵が!鍵が!!!重たい!
まるでアンティークの鍵でテンションが上がるオレ。
たぶん本当にアンティークなのでしょう。

さてさて、思ったより綺麗じゃないか。小綺麗という意味です。

ホテルとしてたったのではなく、古い住居をホテルに改装した風な。

部屋は、修道院の貸部屋のような。合宿部屋というか。天井の高い寮のような感じ。
非常に簡素で、明るいとはいえないが、女性一人でも問題ない。
まったく問題ない。寝られれば良かったので。
毛布が合宿所のような、フェルトのような一枚。一枚!?
でも暖房がしっかりしていて、決して寒くはなかった。

浴室&トイレをチェックしに行く。

部屋とは別に、それぞれの客用に浴室&トイレがあり(共同ではない)、
一旦廊下へでる。
鍵を開けて入ると、なかなか広いスペースに洗面台、シャワー、トイレ、ビデがある。窓もある。
日本では馴染みのないこのシステムに結局こわくてこの夜は使わなかったのだった。
(よって、アメニティとかドライヤーとかの設備はまったく覚えてない...。)

疲れすぎてカメラを充電し写真を撮るパワーもなくて......
やっぱり写真を撮っておけば良かった!!

朝食はパンとハムと野菜、チーズ的な。コヒーとかエスプレッソとか。
ビジネスマンも多いボローニャ、商談をしにきた風な外国のおじさんビジネスマンの中でカプチーノをすすったのであった。

<費用>
2011/11  半ばに一泊
一部屋一名の利用 シャワー&朝食付き €70


HOTEL ACCADEMIA
www.hotelaccademia.com
info@hotelaccademia.com

Via delle Belle Alti 6
40126 Bolognya (Italy)





Sunday, October 21, 2012

ボローニャ 第三章 到着

ネプチューンの噴水 Fontana del Nettuno


(いったい何章になるんだ。。。
実は全力で旅したこの一泊二日だけ、日記を書いていなかった。クタクタで。
だけど冒険と感動に満ちていたのでよく覚えている。)

まずは市庁舎のある広場へ。
イタリアは、何はともあれ広場”ピアッツァ”がすべての中心なのだ。

中学時代の社会の授業を思い出す。
ヨーロッパは中世より、森の中にまず教会を建て、そこには広場があり、
それを中心に円を描くように民家が建って町を形成していったと。
それが点在している。 ほほ~
イタリアは街並が古いから、そのまま残っていて、本当に広場がたくさんあった。
甦る記憶。この時点でまた感動。

観光案内オフィスで観光地図をゲットし、まずはホテルにチェックイン。
(ホテルのことは第四章に書く)
回廊(ポルティコ)の街、ボローニャ

クリスマス前だからか通りにはイルミネーションが準備され始めていた。

事前に調べていたランチの為のトラットリアの場所もチェック。
目標に掲げていた一日一回のジェラートは、あまりの寒さのためいったんお休み。

12世紀のもの。左は斜塔
青い空に映えるレンガ色
実はボローニャは塔の町!!
昔はそれはそれはたくさんあったらしい。権力誇示のために競って建てられたそうな。

ちょっと歩いただけでもいくつか見つけた。
たくさん見つけてね、と友人にもいわれ、地球の歩き方にも書いてあった。

旅もここまでくると、地球の歩き方はもはや気心知れた友だち。

.......................................

ホテルに着く前に、すっっごくトイレに行きたくなった。トイレトイレ。
日本の都会のようにデパートがたくさんあるわけでもなく、非常にトイレが少ない!
と、地球~にも書いてある。
トイレはバールで借りる。

歩く、歩く、目に留まったのはザネッティ・セガフレード。
スタンプカードも持ってる私の好きなセガフレード。
でもボローニャに来てまでセガフレードか!とツッコむもとにかくトイレレレレ

間に合った。

そして海外でセブンイレブンやローソンに入った時のような妙な安堵感(笑)。
いいのだ。
よく考えたら本場じゃないか!本国のセガフレード。目の前に教会。
サン・ドメニコ教会 San Domenico
体が解放されたら、心もおおらかになった。
あの時はありがとう、セガフレード。

つづく

Friday, October 19, 2012

ボローニャ 第二章 出発の朝

なぜ出発の大きな駅、テルミニ駅を写真に撮らなかったんだ!
なぜエウロスター(ユーロスター伊読み)の写真を撮らなかったんだ!!
とおもったが、思い出した。
バッテリーがなかったんだ。
真っ赤な車体だった。

そしてまず早速、早朝の最寄り駅の電車が遅れた。非常に焦った。
そして電光時刻表がアルファベットだらけでパニックになるオレ。
そしてエウロスターも結果的にちょっと遅れた。

国際空港へいくつもりで、2時間前着に行ったら結局ちょうど良くなった。

朝はエスプレッソだぜ!と思ったが、お腹がすいていたからカプチーノを頼んだ、
気がする。フレッシュオレンジジュースも頼んだかなぁ。
パンも食べたかな。

覚えているのは、横浜駅ばりに大きなハブ駅のROMA TERMINI、
朝のバールの慌ただしさといったらすごい。
ものすごく感動したこと、バールのお兄さんたちのエスプレッソやカプチーノを入れる
目の覚めるような技!流麗な......。
思わず見とれていたら(この頃は表情の表現もイタリアに感化されていたはず)
お兄さん、手を休めずウィンク。さすがやね!

同時に5つのエスプレッソを落としながら、それでいてミルクも泡立て、
たまにオレンジも機会に補給する。次々にエスプレッソを淹れるのに、
いっっっっっっっっさい無駄な動きがない!!!!!!!!!!!!!!!
どこかにぶつかりもしない。
優雅。静か!
日本のカフェでよく聞く、カンカン、バンッ!という
このフィルターから豆を落とす時のうるさい音は一切させない。
まるで卵をそっと割るような優しさでポンと一当てして落とす。
目から鱗だよ。

あまりに感動したこのプロフェッショナルな仕事ぶりをみんなに伝えたい!
と、思った瞬間だった。



電車では、おしゃべりなおばさま二人と、
おじさん一人と、向かい合わせの席。

緊張したけど、車窓に見とれてあっという間。

途中、これまた行きたかった不思議な街を窓から見ることが出来た。
オルヴィエート。

そしてフィレンツェに停まる。
ああ!ドゥオモだよあれは!
やはり胸が高鳴り未練たらたら。

緊張してまったく隣のおじさんを見なかったんだけど、
その人がおりる準備を始めた。
ちらっと見る。
めっちゃかっこいいいいい!上品でカッコいい。
「フィレンツェでおりないのかい?」
「はい、ボローニャへ」
「フィレンツェは美しい街だよ」
「はい、とっても美しいですね。ほんとう」
「ナポリへは行かないのかい?わたしはナポリ人だよ。ナポリへ行かなきゃ!」
「今回は行けんけどぜひ行ってみたいと思っとう(的なことをほにゃらら)」

あー隣を見ておけば良かった!

さてさて発車、いざボローニャへ。



そしてたしか午前10時くらいに到着。
さむい!寒すぎて頭が痛くなった。
マイナス2度

こんなに気温差があるなんて。縦長の日本と似ていてびっくり。

ローマが白い石の街だとしたら、ボローニャは煉瓦色というか。テラコッタ色?
紅葉した銀杏とアカデミックな香りがプンプンする小さな雰囲気の街に踏み出した!

いざホテルへ!

つづく





ボローニャ 一泊の旅 第一章

市庁舎Palazzo Comunale 13-15世紀に着手、改築
ボローニャ!
Bologna!

(イタリア紀行をだいぶ保留させてしまった。でも、もうすぐ去年旅立った11/4に近づく。
日付が重なる旅の終わりまでに、なんとか完成させよう!)

秋になりたての頃に行ったローマは南イタリア。
朝夕は冷え込むものの、日中は思ったより暑かった。
超薄手のトレンチコートと薄いストールは大活躍した。

2週間の滞在中に必ずどこかへ旅行へ行くと決めていた。
心はフィレンツェ。

塩野七生さんの本にハマった私はルネサンスの都を見たかったし、
「冷静と情熱のあいだ」に夢中になった思い出は熱いままで......

ローマにいる最初の一週間で宿を探すつもりでいたが、
ルームシェアをしていた友人から
「ボローニャ」
をすすめられた。

そのうちむくむくと好奇心が沸き、ボローニャに決定。

旅先での出会いを大切にしたオレ(笑)

ヨーロッパ最古の大学であるボローニャ大学がある。
そこでノックアウトされたオレ。
アカデミックな雰囲気に古い街並、そして美食の地。


さて決まったら宿切符の手配!

憧れのユーロスターに乗れるよ!!
ネット時刻を調べ、近くの代理店で購入。(
家の近くのVilla Bonelli駅のいつもと反対側へ勇気を出して足を伸ばす。
生活感に溢れている!スーパーとか、中古車屋さん、ピザ屋さん、銀行。。

ヨーロッパ鉄道の看板のある事務所を見つける。
まったりした雰囲気に私服のおじさん。渋くてカッコいい。

私のイタリア語が通じた!
無事に切符をゲット。しかも公式サイトの往復割引より安くしてもらえた。
初めて切符を自力で買った小学生のような喜びが広がる(笑)。

おじさんにATMの場所も聞いて、お金をゲットし、おやつも買って
家路に付いたのだった。